前回の続きである。
手術が終わり目を開けたのは病室のベッドと言いたいところだが。
実際は手術室であった。ここからは記憶が曖昧なのだが、まず目を覚ますと
筆者の名前を呼ぶ声と共に口の奥から長い管が抜かれた、おもわずえずく。
えずきながらも手術が終わりましたと声を掛けられた。
そこで筆者はまた麻酔にかかったように意識が飛んだ。
気づくと病室のベッドの上にいた、時刻は看護師に聞き16時だったと記憶している。 とにかく記憶が飛び飛びで頭で考えてもよくわからなかったが、
ベッドにいると言うことは無事終わったと実感した。
とても安心したしかし、安心したのも束の間。
急激な吐き気に襲われた、これは麻酔の副作用らしい、すぐに看護師を呼んだ。
しかしひどいものでその吐き気止めの点滴を打つと痛み止めを使うことができないのだ鬼畜だと思った。吐き気はいずれ落ち着くにしても痛みはいつ来るか分からないからだしかし筆者は嘔吐をすることが一番嫌いな為なくなくお願いして、痛み止めを止めて。吐き気止めを点滴に入れてもらった。しかしさらに問題が、筆者は体の三か所から管が出ていたのだ、当時筆者の体には左足付けねから管が一つ、そして点滴、
汚い話だが股間からも一つ、そして足を固定している状態でいたのだ。
例えで言うとテトリスと言うゲームはお分かりだと思う、そのカタカナのトの様な
形のブロックの形をしたでかい固定具を足に固定されている状態だ。
それに加えて手術後はアナフィラキシーショック(血栓ができ肺に回る症状)
を予防するための足を圧縮、収縮を繰り返すマッサージ機の様な物まで取り付けられていた、身動きもクソもない。しかし家族や友人、職場の人へ連絡をしなくてはいけない
と思い吐き気が収まってからは、連絡の返信を始めた。
しかしそこまでの体力はなかった、だが彼女からのと母からの手紙を預かっていて
術後に読んでほしいとのことだった為、読んだ。少し落ち着きがでた。
しかし気づけば食事の時間だがもちろん食欲はでない。
手術とはあんなにも体力を使うものだと思っていなかった。
少し手術と言うものを舐めていたのかもしれない。
食事もあまり食べず、なにもせず気づけば消灯の時間だ。
もちろん風呂など入れない。そのまま就寝した。しかし、、
目が覚めたのが2時まえと言ったところだろう、寝すぎで起きたのではない。
痛みで目が覚めたのだ、初めての体験であった。皆が思う痛み各々あると思う。
筆者は高校生の時バイクで単独事故を起こしたことがあるが比べものにならない。
生涯感じた痛みで一番だと思う。
しかし原因は明確だ。痛み止めを止めていたからだ。
今回はここまでにしておこう。
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